先日親の所得税確定申告を行いました。
電気工事業を法人で行っていましたが、今は年齢の関係もあり個人で行っています(その法人は現在私が引き継いでいます)。
昨年度分と比較して、売り上げが大きく下がっていることに、どこか寂しさを感じます。
後期高齢者になり、仕事をセーブしているとはいえ、これまで仕事人間であった父親が今後どうなってしまうのか、心配です。
私ごとではありますが、父親の相続を意識していないかと言われると、それは意識していますので、対策として行ったことを書きます。
話は本題に入りますが、親の会社を引き継ぎ、当該会社には貸家の土地のみがあります。貸家は個人名義です。
したがって、家賃は個人に入ります。
当該家賃は私の妹に渡していると聞いています。そうすると、もし相続が発生したら、、、妹は家賃を期待しますよね。
妹は最近子供が産まれたこともあり、その補助をしてあげているとも考えられます(私も比較的近い時期に子供が産まれたのですが、それはさておき)。
土地が法人で、建物が個人、そうすると、もし万が一が起きたらちょっとややこしいなと思ったわけです。
父親から、この土地は元々私にと考えていたようですが、とはいえ、心情的に明るくはない状況です。
また、遺言を書いてくれ、とは私からは言いにくいですので、思い切って、建物を法人で買い取らせてほしいと話しました。
今後も引き続き家賃を父親に渡すから、と。
私からすると、不動産の固定資産税はすべて私(法人)が負担し、家賃の収入に係る税金も私が負担することになり、父親には個人として必要に応じて贈与で渡しますので、経費もありません。負担ばかりが増えます。
さらに、建物の買い取り資金も発生します。それでも買い取ったのです。
もし父親に相続が発生したら、母親、妹は家賃を期待します。私が、土地は自分が持っているから、建物も自分がもらう、という主張はしにくいわけです。そういったややこしいことを防ぐために、事前に買い取ったのです。
そして、もし家賃が必要な状況がでてくれば、私が母親を扶養しているとして、別居していても私の扶養控除(48万円)がとれるのです。
扶養控除は所得制限がないため、意外と効果は大きいです。
こうして、揉める可能性のある一つの芽を摘みました。
いかがでしょうか。
相続は税金の問題はもちろんのこと、精神的な問題も生じます。
これまでの関係がおかしくなることもあります。
一番は人間関係、次に財産関係、という順番で考えないといけないのです。